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「目に見えない」情報を扱う力

コラム

2021年1月18日

「目に見えない」情報

赤ちゃんがいないいないばあで喜ぶのは、「隠れる=存在しなくなる」ものが急に現れてびっくりするからだと言われています。

小さい頃は目に見えるものがすべてです。

成長するにつれて少しずつ、目に見えないものもわかるようになってきます。

物に「こういう名前がついている」と理解して言葉が増えたり、数字や色など、わかることが増えてきます。目には見えないルールを理解して、鬼ごっこやかくれんぼなどをお友達と遊ぶこともできるようになってきます。また、「自分の行動で相手がどう思うか」ということも考えられるようになってきます。

こういった目に見えないもの(抽象的なこと)の理解は、3歳前後で深まってきます。個人差がありますが、だいたい5歳前までに身についていることが多いです。そのため、小学校(抽象的なことを勉強し始める場所)は6歳から入学するのです。

「目に見えない」情報を扱うことが苦手なタイプ

ただし、抽象的な情報を扱うことがそもそも苦手なタイプの人もいます。

ルールがしっかりある勉強は得意だけど、国語の「作者の気持ちを答えよ」といった、正解が曖昧な問題は苦手だ、というお子さんもいます。

そういう子には、目に見える情報を用いながら、ゲームのルールを説明したり、目に見えることを用いて状況を理解する方法を一緒に模索したり、日常に工夫を取り入れていくことが大切です。

こういった工夫は、早めに取り入れられると、状況を見抜く力もより早く身につきます。

「目に見えない」情報を扱う力がゆっくりと伸びるタイプ

抽象的な情報を扱う力はあるけど、発達がゆっくりな子もいます。5歳までに身につく子は、3歳頃に身についた子よりもその後少しだけ勉強に苦手意識を持ちやすいことが多いです。

というのも、3歳頃に抽象的なことをわかるようになったこと比べて、まだ抽象的なことを扱う経験値が少ないからです。理解する力はあるのに、他の早い子と比べて「自分は勉強が苦手なんだ」と思い、勉強が嫌いになってしまうこともあるかもしれません。

保護者の方は、お子さんが帰宅した後にぜひ宿題を一緒に取り組んであげてみてください。他の子と比べてどうかではなく、その子自身が理解したかを大切にしてください。問題を解けた達成感を一緒に喜んであげてください。

もし問題を間違えても「しっかり向き合っていて偉いね」、「こうやって復習したら、次はもっと早く問題を解けるようになるね」と頑張ったことを褒めてあげてみてください。

「うちの子は抽象的なことを理解する力がゆっくり発達しているのか、そもそもその力が身につきにくい子なのか」と判断に迷われたら、ぜひ一度専門家の相談してみてください。

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